クリハラです。北京オリンピックがついに始まります。暑くて熱い夏が、さらに燃えるのでしょうか。
私どもはチベット専門ギャラリーのため、3月の開廊当初から、多くの方にチベットに関する情報やご意見を多数いただきました。皆さま、本当にありがとうございます!
学びも多く、興味を強く引かれるものもあれば、考えさせられることもあり、様々な気持ちが交錯しました。ちょうど今春は出張でネパールのチベット人コミュニティに居り、チベット民族の苦境を体感していたため、あらためてノルブリンカの活動への意欲を掻き立てられもしました。
さて、日々数多くいただくメールのなかで、つい最近、大変厳しいご意見をいただきました。「チベットの高僧を売り物にするのはいかがわしい」というご主旨です。いただいた再度のお返事を拝読する限り、どうやらご理解いただけるような余地はなさそうです。私たちのビジネス活動の目的をご理解いただけなかったことを、無念の気持ちで受け止めさせていただきました。
そんなむなしさを感じていた矢先・・・
約3年前、私たちが日本での活動を始めるに際して、活仏であり、ダライラマ14世の愛弟子、ケンポ・カルテン・リンポチェが、このようなことを語ったのをスタッフとともに思い出しました。
「新しいことをしようとすると、あなた方の前には、
必ず、厳しい人や困難が現れるでしょう。そのことで悩んだり、
様々な苦しみを感じることがあるかもしれません。
それは、あなたの決心や勇気が本物であるかどうか?を試すために、
(仏が)その人の姿になって現れてきてくださっていると思ってください。」
そして、やはりチベットに関する政治問題も念頭にあったのでしょうか。彼はこんなことも付け加えたのでした。
「すべての人が、自分のことを理解してくれると期待してはいけません。
相手だけでなく、自分でも理解できないことがある、と知ること。
そして、理解できない相手が、すべて敵というわけではないのです。」
ケンポ・カルテン・リンポチェは、学問も修めた大変賢明な高僧ですが、彼が長きにわたる修行で得たこの物事のとらえ方は、世界を駆け巡る争いや悲しみ、憎しみが一瞬にして消え失せ、なんとも心静かになれるヒントを含んでいるように思えます。辛いときこそ心に沁み入る一言でした。
画像はチベット僧・尼僧らが長く使っていたお数珠です。「日本でひとりでも多くの必要な人に、私たちの祈りが伝わるように、ぜひギャラリーで販売して欲しい」とお預かりしてきた貴重な品々です。中にはお亡くなりになり、すでに遺品となったお数珠もあって、尊いご遺志を無駄にしないよう、大切に扱わせていただいています。

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