ジャワの古更紗 その歴史と魅力

ジャワ更紗について

img-javabatik.jpgのサムネール画像更紗はバティックとも呼ばれますが、現在は、蝋纈染めのことを、バティックと呼ぶこともあります。特にインドネシアのジャワ島の更紗は「ジャワ更紗」と呼ばれて親しまれています。

更紗は、インドネシアに10世紀頃、インドから伝わったといわれています。その後、古くから交易のあったオランダ、日本、中国などの影響も受けながら、王家の庇護のもとで発展していきます。更紗は、国や島での違いのみならず、ジャワ島だけでも、各地それぞれ個性豊かな更紗がつくられています。

ジャワ更紗は藍(インディゴ)と茶(アンバー)をベースカラーに、モチーフには幾何学的なヒンズー文様が多い点が特徴です。その後「ソガ」と呼ばれる木の皮で染める茶系染料が生み出された後にはジャワ更紗はさらに量産されるようになります。ジャワ更紗に茶系が多いと感じるのは、ソガが普及したためだと言われています。

更紗の染色方法である蝋纈染めは、樹脂と蝋とを混ぜ合わせたもので文様を描き、徐々に染めていきます。ジャワ更紗には手描き染めと銅板の押し型を使う染法の二つがありますが、いずれも色を重ねるたびに、蝋を置き直したり、掻き落とす必要があり、大変手間のかかる染色方法のひとつです。最近は、安価で大量生産されるプリント製の更紗風の布が出回り、本物の更紗を見つけるのが、年々、難しくなっています。

 

ジャワの古更紗

ジャワ更紗の本場ジャワ島でも、特に中部ジャワの古都ジョグジャカルタ、そしてソロから質の高い貴重な古更紗だけを集めました。ジョグジャカルタは、今でも 400年の伝統を継承する王家が存在する古都。伝統工芸をはじめ、各種の歴史的な資産が集まり、ジャワ文化の中心となった土地です。

img-batik-pattern-vw1.jpgのサムネール画像ジャワの古更紗の面白さは、インドやアジア各国文化圏からの影響と各島の独自性が、コラボレーションを続けて生まれた文様、さらに、時間を経て徐々にうまれ出てくるその風合いでしょう。日々の生活で何度となく洗い晒され、徐々にソガ染料の茶色が抜け落ちていきます。そして、インディゴが残り、新しい表情で、スッキリと私たちに歴史を語り始めます。

現在、数多く出回るプリント(印刷)更紗は、こうはいきません。染料でなく、印刷インクを使用しているため、古更紗のようなインディゴではなく、灰色になってすぐ色も抜け落ちてしまいます。

現在、古更紗として独特の味わいを醸し出している更紗は、どんなに新しいものでも10?30年は経っています。茶色のソガ染料がほとんど抜けているものの中には、100年近く経っている更紗も混じっています。それでもこれだけの色合い、風合い、状態であることを考えると、今残っている古更紗は、かなり上質の更紗であったことがうかがわれます。

質が高いからこそ、味わいがにじみ出てくる古更紗。独特の質感と色あいをぜひ手に取って感じてください。ジャワで永く愛用され、愛情がたっぷり詰まった更紗の貴重な文化的価値を活かすために、布を一枚一枚厳選してクッションとして再生させました。経年の上に質が高く、美しい更紗を見つけ出して加工するのは、並大抵の手間ではありません。しかも年々よい古更紗は入手しづらくなっているのが現状です。

遠くジャワから渡ってきた古更紗たち。毎日、お手元で大切にお使いいただければ、古更紗にとって、これ以上幸せなことはないでしょう。

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